ブラッサイ展
2019年10月11日(金) ー 12月21日(土)
ZEIT-FOTO kunitachi ではブラッサイ展を開催いたします。
1930年代、華やかでありながら退廃的なパリの街とその闇に蠢く人々を写し出したブラッサイの代表作『夜のパリ』を中心とした展示となります。
弊ギャラリーの創設者である石原悦郎が、1970年代後半に直接ブラッサイ本人から買い付けてきた作品で、フェロがけされた奥行きのあるプリントは生々しく『夜のパリ』の世界に見るものを引きずり込みます。まさに珠玉のプリントたちです。
また、石原のこだわりにより画面に直筆のサインの入ったそれらのプリントからは、ブラッサイの手の温もりまでもが感じられます。
石原とブラッサイの交流は作家の最晩年まで続きました。1984年7月にブラッサイが亡くなる直前まで、同年10月に東京で開催されるブラッサイ写真展(有楽町朝日ギャラリーオープニング記念展、朝日新聞社主催)の準備のため書簡のやり取りが行われていました。彼らの交流の軌跡が刻まれた「ブラッサイからの手紙」もあわせて公開いたします。
企画:株式会社ツァイト・フォト / 石原悦郎とツァイト・フォト・サロン アーカイブズ
ブラッサイ『宝石の女』1932年
関連イベント:
香りと楽しむ『夜のパリ』
by フレグランスデザイナー 栗原 真佐子
バーやナイトクラブ、アヘン窟。ブラッサイがパリの街を撮影していた1930年代。時には危険と隣合わせの中で見つけた生き生きとしたパリの真の姿の街中には、一体どんな香りが溢れていたのでしょう?
当時のフランスを代表する香水をご紹介しながら、みなさんで作品を鑑賞します。ブルジョワ(社交界)とドゥミモンド(裏社会)双方の視点から厳選したヴィンテージ香水のコレクションと、ブラッサイの世界をぜひご堪能ください。
10月26日開催の同イベントが好評につき、第二回目を開催致します。
日 時:12月14日(土)10:30 - 11:30
参加費:1500円(ティータイムつき)
定 員:10名
メール でご予約ください。
栗原 真佐子:
フレグランスデザイナー。匂いに関するワークショップを主宰。
オリジナルの香水創作の他、ブランド香水を用いた自己分析やアイデア創発の研修など企業向けの企画も多数。
プライベートサロンとしての香りの歴史に学ぶ秀麗凛華を主宰する。
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「ブラッサイ展」記念企画
ツァイト・フォト・サロンのはじまりの頃
写真の「本物」とは何だったのか?
前田 実 x 粟生田 弓 公開インタビュー
「ブラッサイ展」の開催を記念して、12月21日に公開インタビューとして、ツァイト・フォト・サロン創設時の「名物番頭さん」である前田実と、『写真をアートにした男——石原悦郎とツァイト・フォト・サロン』の著者で「石原悦郎とツァイト・フォト・サロンアーカイブス」代表の粟生田弓とのトークショーを開催いたします。
1978年の開廊当初は、月に2,3回もの展覧会が開催されていました。アジェやブレッソン、ドアノーやビル・ブラント…。この頃、石原は年に何度も欧州に足を運びます。展覧会のオープニングに石原が不在、ということもよくあったとか。その間を任されていた前田の目に石原の動きはどのように映っていたのでしょうか。
今回、40年の時を越えて展示されたブラッサイのプリント入手の秘話など含め、オリジナル・プリントが詰まった箱を開けた瞬間の印象、展覧会までの準備や反響など、当時の様子をたっぷり1時間半、お話しいただきます。
日 時:12月21日(土)14:00 - 15:30
参加費:1000円(ブラッサイ ポストカード、ティータイムつき)
定 員:15名
メールでご予約ください。
※本イベントは、DNP文化振興財団による「グラフィック文化に関する学術研究助成」を活用して開催たします。