戦後前衛美術と画商・実川暢宏。アーティストたちが自由な表現を試みた戦後の前衛美術運動。その渦中を生きた伝説的画商の回想を軸に、アートの青春群像を描き出す。
アーティストたちが次々と自由な表現を試みた、日本の前衛美術運動。その渦中に身をおき、「自由が丘画廊」という舞台で、とびきりの知的冒険を楽しんだ画商がいた――。伝説のギャラリスト・実川暢宏の回想を軸に、アーティスト、ギャラリスト、そしてコレクターたちの青春群像を生き生きと描き出す。
澤田政廣、柏木俊一、旧福島コレクション、岡本太郎、瀧口修造、河原温、新宿風月堂、志水楠男、エスパース画廊、久保貞次郎、小コレクターの会、岡鹿之助、駒井哲郎、李禹煥、もの派、山口長男、オノサト・トシノブ、ジャック・デュブール画廊、森下慶三、具体、ヨーゼフ・ボイス、アートスペースシモダ、デュシャン、洲之内徹、草間彌生、中川幸夫 etc.
( 平凡社ホームページより )
ー 1970年に出現したもう一人の助っ人は男性だった。スタッフと呼ぶにはあまりにも自由奔放な、けれども美術に詳しいうえに、彼がいるとその場が楽しく盛り上がる、枠に収まりきらないすごいタレントの持ち主、石原悦郎。のちに日本で初めて写真をアートとして売る画廊ツァイト・フォト・サロンを開いた男である。 (本書より)
『自由が丘画廊ものがたり』金丸 裕子
¥2,750価格
判型/頁:4-6/280頁
発売日 :2023/10
出版社 :平凡社